靴下に使われる素材のまとめ
靴下に使われる素材で一般的なものをまとめてみました。
市販の靴下はほとんどの場合、ウール90%・コットン10%というように復数の素材を組み合わせて編まれていて、その種類によって、暖かさや涼しさが違ったり、乾きやすい、蒸れにくいなどの特徴があります。
また、スポーツ用のソックス、特にアウトドアブランドのソックスは過酷な環境下での使用を想定しているため、次々と多機能な新素材が誕生しています。より一層の暖かさや清涼感を求める機能重視の方はチェックしたいところです。
ウール
ウール(羊毛)はその名の通り羊の毛から作られた動物繊維で、肌触りがよく暖かいのが特徴です。
特にメリノ種の羊からとれるメリノウールは羊毛の中でも最高級とされるウールで、優れた保温性を持ちながらもウール特有のチクチクとした肌触りがありません。モンベルやパタゴニアなどのアウトドアブランドの靴下にも多く用いられています。
- メリット
- 肌触りがよく保温性にすぐれている
- 濡れてもすぐ乾く
- 蒸れない
- 冬は暖かく夏は涼しい
- 抗菌防臭効果がある
- デメリット
- アルカリに弱い
- フェルト化する(毛が固まる)
- 熱に弱い
Amazon.co.jp – mont-bell メリノウール ウォーキングソックス
アンゴラ・モヘア
アンゴラ・モヘアは動物繊維の一種で、アンゴラヤギもしくはアンゴラウサギの毛から作られています。
高い断熱性と吸汗性を備えており、軽く滑らかな手触りが特徴です。アンゴラを使った靴下では、カナダのアンゴラヤギの毛を使ったサーモヘアソックスが有名です。
- メリット
- なめらかな手触り
- 軽くてふわふわ
- デメリット
- 毛落ちしやすい
- 静電気が起きやすい
Amazon.co.jp – THERMOHAIR レギュラーソックス
カシミヤ
カシミアはカシミアヤギの毛で織った動物繊維です。
保温性が非常に高いため、セーターやマフラー、手袋などの衣類に多く用いられます。カシミアを使ったソックスでは、イギリスの高級ソックスメーカー「PANTHERELLA」が有名です。
- メリット
- 保温性と保湿性に優れている
- 軽くて暖かい
- 上品な光沢がある
- 肌触りが良い
- デメリット
- 価格が高い
- 生産量が少ない
Amazon.co.jp – PANTHERELLA マルチボーダーソックス
コットン
コットン(綿)はワタの種子から取れる植物繊維です。
肌触りがよく、通気性に優れているため、靴下だけでなく、肌着やシャツなどにも多く使われています。
農薬や化学肥料を使わない方法でつくられたものはオーガニックコットンと呼ばれており、様々なメーカーの衣類で使われています。
コットン素材のソックスといえば、米国ウィスコンシン州の老舗ニットメーカー「ウィグワム」のサイプレスが柔らかく快適な履き心地で人気です。
- メリット
- 肌触りがよい
- 通気性がある
- 洗濯に強い
- 熱に強い
- 保湿性がある
- デメリット
- シワになりやすい
- 一度湿ると乾きにくい
Amazon.co.jp – WIGWAM サイプレスソックス
シルク
シルク(絹)は蚕蛾のサナギがつくる繭玉から作られる植物繊維の総称です。
吸汗性、吸湿性にとても優れており、天然の抗菌効果や静電気防止効果、UVカット効果があるので肌に優しい素材として知られています。
その反面、非常にデリケートな素材ですので、洗濯や長期保管に手間がかかるというデメリットもあります。
- メリット
- 吸湿性、放湿性にすぐれている
- やさしい肌触り
- 光沢のある質感
- 抗菌効果がある
- 紫外線を吸収する
- デメリット
- 洗濯を繰り返すと硬くなる
- 磨耗に弱い
- 紫外線で変色する
- 熱に弱い
Amazon.co.jp – 冷えとり靴下 シルク&コットン 5本指ソックス
ポリエステル
ポリエステルは合成繊維の一種です。
速乾性があるため汗をかいても肌にまとわりつかないため、スポーツウェアなどに多く使われる素材です。強度を上げて型崩れしにくくするためため、綿と組み合わせて使われます。フルカラープリントのオリジナルソックスを作る場合の靴下生地はポリエステルが使われます。
- メリット
- 強度にすぐれている
- 磨耗に非常に強い
- 弾力性がある
- 速乾性がある
- デメリット
- 染色しにくい
アクリル
アクリル繊維は石油を原料とした合成繊維です。
羊毛に似ており、柔らかく、暖かみのある肌触りの繊維で、フリースなどの冬物の衣類に使われます。コットンやウールと組み合わせて使うことで、取り扱い易さを高めて、双方のメリットを重ね備えた衣料を作ることができるのも特徴です。
- メリット
- 強度が強い
- 軽くてやわらかい
- 保温性にすぐれている
- カビや害虫に強い
- デメリット
- 毛玉になりやすい
- 高温に弱い
- 静電気がおこりやすい
出典:Tabio
ナイロン
ナイロンは合成繊維の一種です。
ウインドブレーカーやスキーウェアなどの冬用スポーツウエアに使われるイメージですが、衣類として使われたのは女性用のストッキングが始めと言われています。最近では膝上まであるタイツのようなナイロンソックス、いわゆるニーハイソックスも若い女性を中心に人気があります。
- メリット
- 耐水性にすぐれている
- 色あせしない
- 薄く肌触りがよい
- デメリット
- 伸縮性があまりない
出典:Tabio
リネン
リネンは麻を原料とした繊維でリンネルとも呼ばれます。
靴下の素材では麻と綿を組み合わせたリネンコットン(綿麻混)が使われることが多く、シンプルで素朴な風合いが特徴です。
汗をかいてもすぐに乾くので夏の衣料に使われます。
- メリット
- 涼しい感触
- 吸水性が良い
- 速乾性にすぐれている
- 丈夫で長持ちする
- 汚れが落ちやすい
- デメリット
- 摩擦で毛羽立ちやすい
- シワになりやすい
出典:ZOZOTOWN